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[GEOMAR]Helmholtz Centre for Ocean Research,Germany *概要説明(リンクの音声入り解説ビデオより) <日本語訳:Jo2Rayden>
我々の研究は、2011年3月に日本を襲った悲惨な地震とその後の津波の影響の一つを扱っています。
福島第一原発の爆発やメルトダウンによって引き起こされたセシウム137などの
長期の放射性同位体を含む大量の放射性物質が、環境中に放出された。
破局事故後の数週間で、汚染された水が、大気沈着および冷却水の直接放出により、太平洋に入った。
本研究では、数値モデル実験を用いて、太平洋における汚染水の長期的な行方を調査します。
モデルは、黒潮に沿い激しく渦巻く多くの潮流を含めて、海流を非常に高い分解能でシミュレーションしました。
海流による汚染水拡散をシミュレーションするため、理想的なトレーサーを使用し、福島の沿岸域に注入する半減期30年の放射性物質で色付けした。
我々のアプローチでは、物理的拡散性が制限されている事、および生物学的影響の可能性、
例えば、放射性同位体の有機物への沈着を考慮していない事を強調したく思います。
我々のモデルは、どの任意の海洋データとも同質でない。従って、この発表時、現地の潮流の実際の状態を考慮していません。
しかし、初期状態における2-3年後の拡散トレーサーは、問題視しなくてよい事が判明した。
アニメーションは、色付けで海洋表面での拡散を示しています。
この色は、汚染水放出期間終了時の福島沖沿岸地域における初期濃度に対する相対的な追跡濃度を表しています。
トレーサーは、汚染水放出後、この地域の潮流を支配する渦により南方へと拡散開始した。
最初の週の非常に活動的な黒潮の状態を、計算に入れている。
一年後、最大濃度は二桁で希釈をし、さらに東に向かい、既に日付変更線を越えています。
北端がベーリング海に侵食し始めている間、追跡する'濁り'の南端が約2年後にハワイ諸島に到達します。
一方、日本付近の濃度は、黒潮による汚染度が低下した水の置換の為、
主要な'濁り'を北部と南部に分離し、大幅に低下します。
4年後、最高濃度は3桁減少しており、北太平洋全体は、ある程度の航跡で汚染水に満たさせる。
濃度の峰が、約5-6年後にアメリカの北海岸に到達するとき、4桁で希釈されています。
ここから濃度レベルは、全体の流域に渡り均一化する傾向があります。 *音声入り解説・新ビデオは、リンクをクリック!*